岩手県大船渡に来ました。
水産加工会社を見学させて頂き、社長様のお話も聞くことが出来ました。
あの大震災の日のこと。
それから始まった見通しが立たない中での復興に向けたご苦労。
「多くの方々からの沢山の支援があっての復興」と仰られていました。
復興は、建物の再建だったり人の職場復帰だったりする訳ですが、
予算も付いて、それは良い方向にはありました。
ところが休業期間にそれまでの販売先は、当然ですが他の地域や外国からの
仕入れに切り替えていました。
商品は出来ても売る先が無い事態になったそうです。
大手の企業もビジネスです。
復興は復興。ビジネスはビジネスなのでしょう。
そこで、社長は考えてそれまでの販売先に新たな商品を提案して
採用を勝ち取り、それが大きな販売ルートにも乗り
その為の新工場も建設されて今では、売上も従業員も
震災前を超えたそうです。
自宅も被災し避難所生活を余儀なくされて
会社の全ての資産を失い、倉庫内の2千トンの海産物の分別廃棄処分を
迫られて、「復帰はマイナスからのスタートだった」としても
決して諦めない東北人魂。
どんな環境にも立ち向かう姿勢には本当に頭が下がります。
明日は南相馬市に行きます。