子供達も成人し働き始め、会社も定年まで勤め家のローンも完済し社会での
役割は果たして来た。
還暦も過ぎて同窓会に行くと亡くなった者も少なからずいる。
死について語る先人たちのさまざまな言葉がある。
〜永遠に生きるかのように夢を語り、今日死ぬかのように真剣に生きる〜
ジェームズ・ディーン
〜もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることがは本当に
自分のやりたいことだろうか?〜
スティーブ・ジョブズ
言うまでもなく、どちらも有名で人生を生きるのに背中を押してくれる迫力のある言葉です。
しかし、ちょっと肩がこる。
今日はお盆休みとは言え、午前中に名画座で映画を観て、昼から立ち飲み屋で地酒を少し飲み
家に帰れば好きな本を読む私には、少しばかり違和感がある。
そんな時に出会えた言葉がある。
〜いつ死ぬか分からぬが、今は生きている。生きているうちは、生きてゆくより他はない。
いつ死んでもいい。でも 今日でなくてもいいと思って生きてるのかな〜
佐野洋子
最近は、仕事と遊びと学びの境目がだんだんと無くなって来た。
仕事の時間が学びだったり遊びだったりする。その逆もまたある。
目の前のことに真剣に向き合うとなおさらその境目のない日々である。
そんな私には、佐野洋子さんのこの肩の力が抜けた言葉が染み入る。
もうしばらくは、自分の時間を自由に生きようと思う。
嫌な方とは決して付き合わず、しなきゃならないことはせず、
思い遣りは持っても思惑は気にせず、
行きたいところに行き、会いたい人に会い、したいことをする。
もう少し人生を楽しもう。