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多様性を認め合う社会に

こんにちは、元気ファクトリーの小島俊一です。
このビジネスレターは、私が良き出会いに恵まれてご縁を頂いている方に、
ビジネスや人生のヒントとなるようなトピックスを毎月一度お届けしています。

「昔は良かった」とは、進歩についてゆけぬ人の言葉であると
臨床心理学者だった河合隼雄さんが著書の中で述べられています。

年を重ねるに従って口にしがちな「昔は良かった」は、
自分の意識が時代遅れだと心のリトマス試験紙が教えてくれているのかも知れませんね。

直木賞作家辻村深月さんの子ども向けの絵本「すきっていわなきゃだめ?」をご存知ですか?

私は、この本を読んである種のカルチャーショックを受けました。
ここから先は、ネタバレです。

主人公はクラスメイトの こうくんに 
「すき」って言おうか悩んでいます。

そんな時にりなちゃんが、
こうくんに「すき」って告げます。

主人公は心をかき乱されながら、
勇気をだして こうくんに 
りなちゃんへの気持ちを尋ねます。 

こうくんは
「おまえと いっしょに あそぶほうが たのしいよ」

この言葉に主人公は、
うれしさで、いきが できなくなる ほどでした。

ふたりで仲良くサッカーを始めた時に
主人公が最後に言うセリフです。

「ぼくは きっと、こうくんが すきだ」
いかがでしたか?
無意識の内に私は、主人公が女の子だとばかり思って読み進めていました。
LGBTの方々の割合は13%だそうです。
単純計算で7~8人に1人ということになります。
セクシャルマイノリティであることを公言されて活躍されている方々も居られます。

一方で自分がセクシャルマイノリティであることを親にさえも宣言できずに
苦しんでおられる方も多く居られます。

現代の日本社会では、多様性を認めあう事が求められています。
あなたの会社にもセクシャルマイノリティの方が居られるのが当たり前です。

その人の属性で評価しない社会。
それは肌の色、民族、宗教、性別等々です。
言うまでもなく、セクシャルマイノリティもそれに含まれます。

身近な人の知らなかった一面に気付いた時に、あなたの心は、どんな風な反応を示しましたか?
今月もお読みいただきありがとうございました。

元気ファクトリービジネスレター17号
2021年5月10日刊行