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安心と安全は別物です

こんにちは、ビジネスナビゲーターの元氣ファクトリー小島俊一です。
このビジネスレターは、私が良き出会いに恵まれてご縁を頂いている方に、
ビジネスや人生のヒントとなるようなトピックスを毎月一度お届けしています。

東京オリンピック・パラリンピックも終わりましたね。
今回、私はパラアスリートの活躍に心動かされました。

実際に観戦するまでの私は「ハンディキャップのある方のスポーツを応援しよう」程度の認識しか
ありませんでしたが、大きな間違いでした。
パラアスリート達から逆に私の人生を応援して貰っているような感覚を持ちました。
競技自体も純粋に面白く、ルールもとても良く考えられていました。

パラスポーツは、今後も大注目です。
東京オリ・パラはコロナ禍での開催でしたから「安心・安全」という言葉が繰り返し使われていましたが、多くの方々がその意味を正確に理解して使われていないように感じていたのでお伝えします。

「安心」と「安全」は別の概念です。

例えば、医療保険に入った人は治療費がカバーされることで一定程度の「安心」感は持てても
「保険に入ったから安全」だという事はありませんよね。

「安全」は具体的な事実です。
コロナ感染対策であれば、入場者数の制限や換気状況等の感染回避の基準を開示して遵守するなどの
具体的な行動です。

飲食店なら、自店が出来る「安全」基準を満たしているという事実だけは来店客に開示できます。
それは、教育現場でも各種イベント会場においても同様です。

これが「安全」です。

「安心」は文字通り人の感情の問題です。
これには際限がありません。
空気感染には殆ど価値のないマウスシールド着用だけで「安心」しておられる方から、
医療現場のよう万全な格好で日常を過ごされても「安心」出来ない方まで様々です。

全ての人の「安心」を提供することは、極めて困難になことです。
主催者側も参加者側も「安全」と「安心」は別物であることを認識しておかなければ、
事態は混乱するばかりです。

コロナ禍になって1年半が過ぎました。
状況に大きな改善は見られません。
コロナウイルスは変異し続けているようですが、
きっと変異しないと生き残れないのがウイルスなんでしょうね。

変異は、常に強毒化すると決まっているのでしょうか?

門外漢の私が不思議に思うのは、100年前に流行ったスペイン風邪や直近のサーズもエボラ出血熱も
ワクチンや治療薬が出来る前にいつの間にか消えて(多分変異?)終息したことです。

これは、なぜだったのでしょうか?
人智を超えた力が働いたのなら、コロナ感染症にも同様なことが早く起きますようにと祈るばかりです。

その時こそ世界は「安全で安心」な日常を取り戻していることでしょう。

この大変な時にコロナ禍明けを見据えている経営者はきっと勝ち組になるんだと思います。
私は、中小企業経営者の皆さんを心から応援しています。

元氣ファクトリービジネスレター20号
ビジネスナビゲーター 小島俊一
2021年9月15日刊行