こんにちは元氣ファクトリー小島俊一です。
このビジネスレターは、私が良き出会いに恵まれてご縁を頂いている方に、
ビジネスや人生のヒントとなるようなトピックスを毎月一度お届けしています。
少し前のNHKのTVドラマにコミックを原作とした「ここは今から倫理です」が放映されていました。
その中にとても印象に残るシーンがありました。
女子高生が少しドジなクラスメイトの男子高生がミスを起こした後に、こんな言葉を投げかけます。
「これだから、男子って使えないのよね」
これに対して少し冴えない役柄の男子高生が反論した言葉に私は驚かされました。
「それは、差別だ!もし、僕が使えないとしたら 僕が男子だからではなくて、僕が僕だからだ!」
現代日本社会において、所属とは別に自分を評価して、同調圧力に屈しないことは至難の業です。
私の高校生時代、運動会や文化祭では学校中が熱気に溢れて盛り上がっていました。
「青春してたなぁ~」とは思い出しますが、もしかするとクラスの中にはあの雰囲気に馴染めず、
仮面を被って熱気に参加する振りをしていたクラスメイトが居たのかもしれません。
当時の私にそんな事を気付けるはずもありません。
集団において同調圧力が強くなれば、それは異端を排除する「全体主義」に陥ってしまいますね。
そんな同調圧力は多くの方が社会に出てからも経験されています。
知らない内に同調圧力をかけられたり、横並びにならないメンバーに対しては「異分子」として
無意識で同調圧力をかけたりすることはありませんでしたか?
クラスの女子高生からの侮蔑的な言葉に、所属での評価(男子高生である評価)を拒否して
「僕が僕だからだ!」と宣言できる彼のことを私はカッコイイなと思ってしまいます。
自分自身を自分の所属から切り離して評価される勇気を持つことは誰にでもできる事ではないですから。
これからの日本社会に求められるのは、
こんな個性を持った人財がイノベーターとして活躍することかも知れません。
私はコロナワクチンを打ちましたがワクチン接種を拒否される方々と日本社会は、
これからどう向き合っていくのが良いのでしょうか?
拒否される方に同調圧力を掛けるのは健全な社会とは決して思えません。
周囲のどんな評価にもどんな同調圧力にも負けず「私は私だ」と言い切れる自信が
還暦過ぎの私にはありません。
自分の属性を全て切り離した時にも最後まで残る自分自身って何なのでしょうね?
最後までお読みいただきありがとうございました。
元氣ファクトリービジネスレター21号
ビジネスナビゲーター 小島俊一
2021年11月15日刊行