こんにちは、元気ファクトリーの小島俊一です。
このビジネスレターは、私が良き出会いに恵まれてご縁を頂いている方に、
ビジネスのヒントとなるようなトピックスを毎月一度お届けしています。
お読みいただければ幸いです。
ミヒャエル・エンデの小説「モモ」をご存知ですか?
そこにこんな言葉があります。
「節約した時間は、人の手には残らない」
現代社会に生きる私たちは、いつも効率的に生きる「時計の時間」で毎日を過ごしています。
経営者であれば、尚更ですね。
これに対して「星の時間」は、本の中でこんな風に語られています。
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「星の時間って、なんなの?」とモモはききました。
「いいか、宇宙には、あるとくべつな瞬間というものがときどきあるのだ」と
マイスター・ホラは説明しました。
「それはね、あらゆる物体も生物も、はるか天空のかなたの星々にいたるまで、
まったく一回きりしか起こりえないようなやり方で、たがいに働き合うような瞬間のことだ。
そういうときには、あとにもさきにもありえないような事態が起こることになるんだよ。
だがざんねんながら、人間はたいていその瞬間を利用することを知らない。
だから星の時間は、気がつかれないままに過ぎさってしまうことが多いのだ。
けれどもし気がつく人がだれかいれば、そういうときには世の中に大きなことが起こるのだ」
『モモ』ミヒャエル・エンデ著
大島かおり訳 岩波書店刊より
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この「星の時間」を感じる為には、いま、此処を大切に生きる
マインドフルネスな心の状態が必要なようです。
経営者の忙しい毎日ですから、遠くの大切なことに向き合うよりも、<br>
目の前の決められたスケジュールを消化していくことに意識を傾けてしまうのも仕方ありません。
それでも、時には心穏やかに「星の時間」に心を向けてみませんか?<br>
それは、もしかすると、あなたが日ごろ見逃している<br>
シンクロニシティ(意味ある偶然の一致)発見の始まりかも知れません。
あなたは、制約されることが一切ない「星の時間」では、何を一番大切にされますか?<br>
もしかすると、そこにこそ大きなビジネスチャンスが待っているかも知れませんね。
今月もお読みいただきありがとうございました。
元気ファクトリービジネスレター12号
2020年12月10日刊行