小島俊一公式サイト

先を見据える経営者

こんにちは、小島俊一です。
このビジネスレターは、小島とご縁のあった方々にお送りしています。

ビジネスのヒントとなるような、お役に立つ情報を毎月一度、お届けいたします。
お読みいただければ幸いです。

タイタニック号の小話をご存知ですか?
沈没する時に救護船に乗れるのは、女性と子供だけで
男性は乗れない時に、彼らをお国柄別に説得する笑い話です。

イギリス人には「あなたは紳士ですから」

アメリカ人には「あなたはヒーローですから」

ドイツ人には「これは、ルールですから」

そして、日本人には「皆さん、そうなさいます」

思わず笑ってしまいますね。

こんな日本人の特性とは無縁の偉大な経済人である阪急グループ創設者小林一三をご存知ですか?

この人が世の中に作り出したものは、
ターミナル駅のデパートや郊外線沿線開発に家のローンの仕組み。
そして宝塚歌劇団などなど数え切れませがんが、その中で私が好きな話をご紹介します。

昭和恐慌直後の大阪には、貧しくて昼食にも困るサラリーマンが溢れていました。

そこで彼らが目を付けたのがデパート食堂でライスだけ頼んでソースをかけて食べる“ソーライス”。
一方、この儲からない客に困り果て、大阪近隣のデパートは
「ソーライスのお客様お断り!」
の張り紙出して排除したそうです。

そんな時に小林一三は、陣頭指揮を執り、こんな新聞広告を出しました。

「阪急百貨店は、ソーライスのお客様を歓迎します!」

そして、実際に来てくださったお客様のライスには
福神漬けを大盛りにして出すように現場で指示したそうです。

昭和恐慌が終わり、経済が復活して
このサラリーマン諸氏が他のデパートではなく、阪急百貨店をひいきにして
買い物したことは言うまでもまありません。

ビジネスの本当の勝ち組は、目の前のことに対処しながらも
決して同調圧力に負けず自分で考える将来を見据えているようです。

このコロナ不況
あなたは、どんな先を見据えて
いま何をなさいますか?

今月も読みいただきありがとうございました。