大阪に単身赴任していた頃、自分の住まいの近くにクリーニング屋さんが
ありました。
春も終わろうとする日曜日に映画を観る予定を立て、出掛ける途中にある
クリーニング屋さんに寄ってから映画に行こうと、今年はその役目を終えた
セーター1枚を手に立ち寄りました。
見ると「半額セール」のポスターが貼ってある。^_^
セーターを出すと、
「兄ちゃん、あのな半額セールは、2枚で1枚の値段なんや。1枚では半額にならんのよ」
「はあ〜、そうですか」映画の時間も迫っているし通常料金でもいいや。と思っていると
大阪クリーニング屋さんオバちゃんは、間髪を入れず
「兄ちゃん、私待ってるさかいに家に戻って部屋にあるセーターもう一枚持っといで」
有無を言わさない迫力でした。
「オバちゃん、僕の部屋に来た事無いよね」などとの心の呟きなど無力です。
ダッシュで家に帰って、とにかくセーターをもう一枚持ってクリーニング屋さんに戻りました。
「なあ〜、あったやろ。良かったなあ。これで半額や」
大阪のオバちゃんは、人情に溢れ悪気は微塵も無く「親切」です。
こんな大阪嫌いではありません。