179月
By: kojima 有効: 9月 17, 2018 In: BLOG Comments: 0

露口は松山で一番有名なBarである。芸能人が松山を訪れると立ち寄っている。私も幾度が遭遇した。それは歌舞伎役者だったり、映画俳優だったりする。

露口は、カウンターだけの席数20余の小さなBarである。

地元の人に愛されている。無論、私もその一人である。最近は露口目当ての観光客も多い。

その露口がお店を始めて60年になるということで、大きなパーティーが催された。

出席者は、県知事に松山市長にサントリーの副社長にと地元の財界人まで勢揃いであった。地元メディアも駆け付けて取材していた。

ご主人の貴雄さんがカクテルを🍸作り、奥様の朝子さんが笑顔で迎えてくださる。サイドメニューは無い。ポップコーンだけである。ただ、それだけのお店がこれだけの人気を博し人々を魅了する。

カクテルの旨さは言うまでもないが、此処には本物だけが持ち得る何かがあるのだと思う。

60年続けられるのは、並大抵のことではない。

このカウンターに座ると、一人一人の小さな時間が流れてそれを朝子さんの笑顔と貴雄さんのカクテルが優しく包んでくれる。

露口は愛媛、松山の誇りである。

 

ところで、パーティーの最後にサントリーのチーフブレンダーから贈呈されていたオリジナルのウヰスキーは、一体幾らの価格になるのだろうか?下世話な身としては気になる。

一番若いもので白州の30年もの、古いものは創業時のものもブレンドされたものとのこと。飲むと口が腫れてしまいそうです。

ご夫妻の変わらぬご健康を祈るばかりです。

結果を見通せなくても、目の前のことの誠実に取り組むことには、大きな意味があるようです。誰かがきっと見ていてくれます。