先日、JRの駅で年末出張の指定席を買おうと並んでいました。
そこに、初老のご婦人が列を無視して窓口の横に立ちました。
「割り込みだ!」
たとえご老人といえども、マナーに反する。
購入し始めたら絶対に文句を言ってやろう。許すマジ!
私をはじめ、列に並ぶ誰もの視線が集まる中、
ご婦人が購入を始めようとすると、
JRの窓口の方が
「お客様、列にお並びの上、ご購入下さい。」
みんなに安堵の気もちが流れるのを感じました。
ところが、ご婦人が
「私は、足が悪くて長い時間立って並べないんです。」
それを聞いて、微妙な空気が流れ始めました。
その時、列の先頭にいた女性が言ったのは、こんな言葉でした。
「私が並び始めた時に、お婆さんは、もう来てましたから、どうぞお買い下さい」
老婦人は、その女性に頭を下げながら
微笑んで切符の購入を始めました。
JRの職員の方も笑顔に見えたのは、
気のせいだったでしょうか?
明らかな嘘でも許せる嘘があるんだなあ。
老婦人に誰も大きな声で文句を言わなくて良かったなあ。
この街がますます好きになりました。
自分のための嘘は許されなくても
誰かのための嘘は許されるのかもしれませんね。
私は、子供たちが中学生になるまで
サンタさんの存在を信じ込ませていたので
「学校で恥かいた」と怒られました。
誰かのための嘘も限度はあるようです。
樋口さん、今年一年を振り返ってみて、
どんな善意の嘘に出逢いましたか?
嘘でもホントでも照れでも、
誰かの優しい気持ちが
誰かに届く年末でありますように!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
このページに来ていただいてありがとうございます。
このCOLUMは、毎週金曜日発行しているメルマガの一部を転載しています。
もし、良ければメルマガに登録してくださればと思います。すべてがご覧いただけます。
もちろん無料です。いつでも解除できます。
メルマガ登録はこちらから https://maroon-ex.jp/fx99372/cmjMoi
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::